妊娠する母体の変化と妊娠中の注意事項!
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妊娠したらどうなる?
妊娠初期はホルモンバランスが大きく変化し、体に様々な症状が現れます。
つわり
全員ではありませんが、妊娠すると多くの人が「つわり」を経験します。胸やけや胃に不快感があり、ゲップがでたり、常に吐き気がしたりするような状態です。
何を食べても、飲んでも吐いてしまうという「吐きつわり」や常に食べていないと気持ち悪くなる「食べつわり」、その程度も個人差が大きく人それぞれです。なかには、「妊娠悪阻」になって入院してしまう人も。
貧血
日本人女性は元々貧血の人が多く、3~4割の妊婦さんが貧血に悩まされています。貧血は赤ちゃんへの栄養供給と、血液量が増加して血が薄まった状態が原因で起こります。妊娠前から生理で貧血を起こしていた人は、妊娠しても継続して貧血に悩まされることが多いので、初回の妊婦健診で医師に相談してみましょう。
肌荒れ
妊娠初期の肌荒れは、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加し、ホルモンバランスが変化するために引き起こされます。ニキビや吹き出物などの脂性肌、カサカサの乾燥肌、かゆみ、シミといった肌トラブルに多く人が悩まされます。
頻尿
子宮が少しずつ大きくなると、膀胱が圧迫されて、尿を溜められる容積が小さくなってしまい、トイレが近くなってしまいます。この症状は、子宮が大きくなってお腹の方に上がってくる妊娠4ヶ月頃まで続き、妊娠中期にはおさまる人が多いようです。
便秘
つわりによって食欲がなくなり、食事を満足にとれていないと、便そのものの量が減ることも便秘の原因です。水分補給を心がけ、食物繊維を積極的に摂取することなどで解消を目指しましょう。
むくみ
妊娠中はむくみに悩まされる人が多いもの。むくみは、血液量の増加とエストロゲンの分泌量の増加が原因で、特に手足はむくみやすく、指輪や靴がキツイと感じるようになります。いつもより跡が残りやすくなるのはむくみの兆候なので、塩分の過剰摂取を避け、体を冷やさないようにしましょう。
妊娠したら気をつけることは
妊娠すると、お腹の赤ちゃんのためにしてはいけないことが増えてしまいます。ここでは、元気な赤ちゃんを無事迎えるために、妊娠したら注意してほしいことについてご紹介します。
喫煙
すぐに禁煙しましょう。タバコに含まれるニコチンの影響により、流産や早産が起きやすくなります。また、赤ちゃんに必要な酸素や栄養が行き届かなくなるため、低出生体重児、知能の発達や成長の遅れ、不正出血、早期破水を起こす可能性も高まります。
飲酒
妊婦さんがお酒を飲むと、母体の血液中とほぼ同じ濃度のアルコールが胎盤を通して赤ちゃんに送られることになります。お酒を飲み続けると、脳の発達が遅れ、体や知能に障害がある胎児性アルコール症候群の赤ちゃんが生まれる可能性があります。
薬
「無影響期」と呼ばれる妊娠3週の終わりまでは飲んだ薬が赤ちゃんに影響を及ぼすことはないとされています。しかし、妊娠4週目以降は赤ちゃんの体の重要な器官が形成される時期なので、薬の影響を受ける可能性があります。
カフェイン
妊娠するとカフェインを摂ることはおすすめできません。長期的に多量に摂取すると、流産や死産のリスクが高まり、胎児の発育にも影響があるといわれています。また胎盤形成に必要な血流も妨げる作用もあるそうです。
生もの
妊娠すると、抵抗力が弱まるので感染症や食中毒にかかりやすくなります。できるだけ生ものを食べることは避けた方がよいでしょう。また、生肉はトキソプラズマという寄生虫が含まれていることがあります。これにかかると、胎児に障害などのリスクが出ることがあります。
まとめ
妊娠・出産は奇跡です。妊娠すると体は大きく変化していきます。
周りのサポートを受けながらリラックスしてマタニティライフを過ごしましょう!