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もしかしたら多汗症?それってどんな症状?

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人は誰でも汗をかきますが、日常生活に支障をきたすほどの大量の汗をかいているなら、
もしかしたら多汗症かもしれません。
精神的な原因が多いとされている多汗症ですが、原因はその他にも色々あるようです。
今回は、多汗症の原因や多汗症の改善法などについてまとめました。
多汗症に悩んでいる方は、お役に立てたら幸いです。

多汗症とは?

多汗症は、汗かきと似ているように思いますが、全く異なるものです。

単なる汗かきは、体温調整の為に多量の汗をかきますが、多汗症は体温調整の必要がない時に多量の汗をかく病気です。

どの程度の汗が普通で、どの程度が多汗症となるのかは、素人では判別しにくく、専門医でないと判断できない場合が多いといわれています。

多汗症の症状

特に暑くない場所にいても、大量の汗をかいてしまい、
多汗症の症状がひどい人では、手から滴り落ちる程の大量の汗をかきます。

汗で書類やノートが破れたり、パソコンのキーバードが壊れたりする等、日常生活にも支障がきたす程の汗をかく人もいます。

多汗症の種類

多汗症と言っても症状や部位も様々です。

多汗症は、「全身性多汗症」と「局所性多汗症」の2つに分類され、

又、多汗症には、「続発性多汗症」と「原発性多汗症」の2つの種類があります。

多汗症は、下記の2つに分類されます。

●全身性多汗症

全身に多量の汗をかきます。

原因は、婦人病や更年期障害やホルモンバランスの乱れ、急性リュウマチ等の疾患といわれています。

●局所性多汗症

ワキの下や手の平、足の裏等の身体の一部分のみに多量の汗をかく等の症状がでます。
多汗症の中で最も多いのが、この局所性多汗症です。

主な原因は、自律神経の乱れやストレスといわれています。

多汗症の区別

多汗症には下記の2つの種類があるといわれています。

■続発性多汗症

糖尿病などの病気や、服用した薬によって多汗症を発症します。

(急に発症する場合がほとんどです。)

■原発性多汗症

ストレス等が原因となって発症し、思春期に発症する人が多いです。

多汗症の原因とは?

多汗症の原因は色々あります。
多汗症の主な原因といわれていることを解説付きでまとめています。

精神的要因

多汗症は、精神的に恐怖を感じることで発汗することが多いので、発汗恐怖症とも呼ばれています。
ストレスや緊張、不安を感じると交換神経が優位になる為、汗腺の働きが活発になります。
交換神経が敏感な方程、多汗症になりやすいといわれています。

ホルモンバランスの乱れ(更年期障害、妊娠、月経など)

ホルモンの分泌と交感神経は、同時に脳の視床下部でコントロールされているので、
ホルモンバランスが乱れると、必然的に交換神経のバランスが乱れることになり、多汗症となりやすいです。
女性は、生理や妊娠、更年期障害があるのでホルモンバランスに影響を受けやすいとされています。

他の病気が原因(糖尿病、リウマチ、生殖器障害など)

代謝異常や内分泌異常等の病気を患っていると、多汗症となることがあります。
これらの病気が原因の場合、局所多汗症となることは稀で、多くの場合は全身多汗症になります。

肥満

肥満になり、内臓脂肪や皮下脂肪が増えると、体内の熱を外部へ発散できにくくなるので、
それを補おうとして、大量の汗を出すことで身体を冷やそうとする身体の反応がおこります。

生活習慣の乱れ

仕事や人間関係等でのストレスや緊張、暴飲暴食や睡眠不足などの生活習慣の乱れによって、
汗の分泌が活発になり、大量の汗をかくことがあるそうです。

多汗症の改善方法

多汗症には色々な治療法があり、
多汗症が発症している部位によっても治療方法が異なります。

皮膚科での外用薬の処方

別名「汗止め液」と呼ばれている、
塩化アルミニウム液の多汗症の外用薬が多汗症対策に有効とされています。

この塗り薬を塗ることで、汗を出す汗管の細胞に直接働きかけ、
汗管を閉塞することで多汗症の症状対策が可能となります。

早い方では塗った後、1日~3日で効果が現れる方もいますが、効果が出にくい方もいるので、
全ての方に効果があるわけではないです。

又、この塗り薬を使用しての多汗症治療は、継続的なものとなります。

以前は、医師の処方箋がないと購入できなかったそうですが、
最近では、薬局でも購入可能となったようです。

メンタルクリニックでの内服薬の処方

多汗症の治療の内服薬には、交感神経抑制剤、抗不安薬、抗コリン剤があります。

交換神経抑制剤は、自律神経の乱れを整える薬で、
抗不安薬は、不安や緊張を和らげる効果があるので、緊張時に多量の汗をかく症状を緩和させるときに使用します。

抗コリン剤は、多汗症を悪化させる元となるアセコリンという伝達物質の放出を抑える薬です。
こちらの薬での治療は、他の治療法で効果が得られなかった時の補助的な方法となります。

抗コリン剤を服用すると、排尿障害などの副作用が出る可能性があります。

ボトックス注射

汗が気になる部分にボツリヌス菌毒素注射をして、気になる部分だけの汗を止めることができます。

ボトックス注射は、塩化アルミニウム外用薬が効かなかった場合に使用される方が多く、

効果は治療後2~3日であらわれることもあり、3~6カ月持続します。

漢方薬

多汗症の症状に効果的な漢方薬もあります。

漢方薬が体質に合っていない場合は、症状が悪化したり、体調が悪くなることもあるので、
必ず専門医の診断を受けてから服用しましょう。

多汗症対策グッズを利用する

制汗剤を選ぶポイント

●天然消臭剤のミョウバン由来のものを選ぶ

●スプレーやミストより肌に直接塗布をするタイプを選ぶ

●香りの強くないものを選ぶ

マイクロウェーブ(電磁波)

メスは使用せず、機器を患部にあてて、マイクロ波を照射して治療する方法です。
皮膚の上から、水分に反応するマイクロ派を照射することで水分が最も多い汗腺を破壊します。
失われた汗腺は再生されないので、永続的な効果が期待できるそうです。

電流を流した水道水による電気治療(イオントフォレーシス)

多汗が気になる部分を水道水に浸し、その水に弱い電流を流して治療する方法です。
(少しピリっと感じる程度の弱い電流です。)

水に電気を流すことで生じる水素イオンが汗腺を小さくして、汗を作りにくくします。
週1~2回の治療を何度か続けると効果が徐々に現れるといわれています。

治療が受けられる患部は、手の平と足の裏に限られており、
効果が持続しないので、通院を続ける必要があります。

精神療法・心理療法

心療内科では、「精神性発汗型多汗」の原因となる不安を取り除く為、
カウンセリング等の心身療法や、
自律神経の乱れを整える自律神経療法、
不安を除去する為の精神安定剤を使用する薬物療法などを行い、多汗症の症状改善を目指します。

胸腔鏡下交感神経節遮断術(ETS)

発汗の指令を伝達する交換神経を内視鏡を使用して遮断する小さな手術です。
現在では、この治療法が多汗症治療の最終的な治療法といわれています。
一度この手術を行うと、掌の発汗を劇的に減らすことが可能で、その効果は生涯持続する程最強といわれています。

反転剪除法(切開法)

反転剪除法は、ワキの下を5cm位切開し、反転し、アポクリン汗腺を目で確認をして、これを取り除きます。
医師が直接目で確認をして取り除くので、長期的効果が高く、確実性の高い重度の腋臭治療方法といわれています。

重度の腋臭の方で、他の治療では効果が見込めない方に適している治療方法です。

星状神経節ブロック・胸部交感神経ブロック

・星状神経節ブロックは、手掌多汗症の方に行われることのある治療方法です。
頚部にある交感神経を、局所麻酔薬で繰り返しブロックすることで症状を軽減する方法ですが、
効果をみるために10回以上通う必要があります。

・胸部交感神経ブロックは、レントゲン透視を使用して、肋骨の間から針を背骨の横まで挿入し、濃いアルコールを注射して交感神経を麻痺させて汗を止める治療方法です。
長期的に手の汗を止めることが可能といわれていますが、
効果が不確実な上、数カ月で再発していまうので、現在では特殊な事情がある場合以外には行われていない治療方法だそうです。

まとめ

多汗症は精神的なことが原因となっているケースが多いようです。

気にしすぎると、症状が悪化してしまうかもしれないので、
あまり気にしすぎない方が良いかもしれません。

多汗症の治療法は今では色々あるようです。
汗を大量にかいてしまうと悩んでいる方は、
一度、医師に相談してみて下さいね。

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